てんきゅうあいぜん
愛染明王の手に持せる弓の、天に向つて引き絞れる形なり、尚ほ愛染明王参照すべし。
(『画題辞典』斎藤隆三)
愛染明王は三目六臂であるが、その下の左手には金剛弓、右手には金剛箭を持つ、然して時にその弓箭を天に向つて射放たんとする姿のものがある、これを天弓愛染といふ。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)