天の川

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あまのがわ


画題

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解説

東洋画題綜覧

古来、銀河、雲漢、河漢、銀漢などと呼ばれ西洋には乳路の名もある天体の一つで、大空に河の如く横はる処から天の川の名がある、これを星の集まりと観測したのは伊太利の天文学者ガリレオであるが、七夕に結びつけられて牽牛織女の両星が七月七日の夜、河を挟んで相逢ふといふ伝説から人口に膾炙されてゐる。――たなばた(七夕)の項参照。

孟津と申すは、天の河のはじめの津なり、むかし漢の張騫が、黄河の源を尋ねんとてうき木にのりて三とせ余りのぼりしに、一人の織女に逢ひ爰はなにと云ふ所ぞと問ひしかば汝は何の用にたづぬると申す、張騫が曰く、此の河の川上をきはめんと云ふに織女うち笑ひて爰ははじめの津なり、いかにしてか源に至るべきと云ふに、驚きて其の衣おる機の石をもらひて、それよりもどり侍る、黄河の水上は天河と云ふ事を始めて知れり、蜀の君平といふ者、天を仰ぎ見て云ふ、こよひ織女のかたはらに、あやしき星ありとせしは彼の張騫が天の河に至りし夜に当れり。  (戴恩記)

天の川相向ひ立ちて吾が恋ひし君来ますなり紐解きて設〈ま〉け  (万葉集)

此の天の川を絵画化して描いたものに左の作がある。

吉田登穀筆  『銀漢』   日本画会展出品

池沢青峰筆  『天の川』  第七回帝展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)