夜須禮花
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やすらいはな
画題
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解説
画題辞典
やすらひ花は、古く京都の紫野、高雄等にて行はれたる歌舞にして、女田楽の種類なるべしといふ、百錬抄記する所左の如し、久壽元年四月、近目京中児女備風流調鼓笛、参紫野社、世號之夜須禮、有勅禁止云々、其の風の後世に残り伝ふるもの、洛北今宮の安良祭あり。毎年四月十日より行はるゝものにして、異様の冠装末に太刀からげ、笛吹き鉦鼓を鳴らし、やすらひ花よと囃しつゝ社前を巡りて踊り狂ふ以て疫神を祓ふの呪とするとなり。土佐光長筆夜須禮花絵詞一巻あり。
(『画題辞典』斎藤隆三)