墨染桜

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すみぞめざくら


画題

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解説

東洋画題綜覧

『古今集』第十六巻哀傷歌の中に収められた上野岑雄の歌

深草の野べの桜も心あらば今年ばかりは墨染に咲け

から出てゐるが、『古今集』には『堀川の太政大臣身まかりける時に、深草の山におさめてける後に詠みける』と題してゐるが、『遍昭集』などによると、仁明天皇の諒闇中とて悲しみのあまり此の歌が出来たやうに察せらる、桜の故事として大和絵に描かるゝこと往々ある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


さくら「」の項を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)