堅田の一休

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かたたのいっきゅう


画題

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解説

東洋画題綜覧

一休未だ宗純の頃、江州堅田の華叟曇和尚を慕つて教を乞ふ、華叟許さず、その当時のこと、載せて林羅山の『梅村載筆』にある。

華叟近江堅田にありて、牛をうるばくろうとなれり、此時一休純蔵主を京へ遣はして薬を買しむ、一休薬屋に往とき戸しきみてつまづきてたふれんとするときに悟れり、即ち堅田に帰りて参らせければ、華叟許して我飲たる茶碗にて茶を純蔵主にのましめよといはれけるとぞ、是を華叟より一休への印可なりと云ふ、其後一休又京へのぼり、薬を買つて華叟へやられけるとなり。

一休漁舟にありて、華叟の許を待つところを画いたものに、平福百穂筆『堅田の一休』(第十回帝展出品)がある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


いっきゅう「一休」の項を見よ。(一休禅師

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)