四季耕作

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しきこうさく


画題

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解説

画題辞典

支那の古には、守令の門に耕織の図を画き、民を勤め又更に其本を知らしむる習あり。宋の高宗即位の初め、天下に勧農を令す、その時於潜の令に楼璹なるものあり、耕織の始終を四十餘条に画き、各々題詩を添へて上進し、大に賞せられたることあり。我邦に於ても儒教思想の伝来してより、富国の本は農にありとし、君の徳は民の労苦を知るにありとして、室町時代より特に江戸時代に於て、諸侯の座間に用ゆる屏風懸幅等に四季耕作を図すること多し。即ち春夏秋冬その季に随って農の勤むる作業を画くものにして、浸種に始めて登廩に終るものなり。

知られたる作としては、狩野元信筆六曲屏風(近衛公爵旧蔵)、狩野之信筆八枚襖(京都大仙院所蔵国宝)、狩野探幽筆屏風(近衛公爵旧蔵)、同(秋元子爵所蔵)、狩野常信筆屏風(佐竹候爵旧蔵)、塩川文鱗筆四幅対(同  )

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

こうさく「耕作」の項を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)