可美真手命

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うましまでのみこと


画題

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解説

前賢故実

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父の櫛玉饒速日尊が天神の命を承り、十種の瑞宝をもたらした。河内河上哮峯で生まれた櫛玉饒速日尊は、大和の地へ行き、地元の豪族の長髄彦の妹を娶り、息子の可美真手をもうけた。神武天皇が東征の際、長髄彦が天皇に従うことを拒んだことがあり、饒速日は、天皇が天孫であることを深く信じているため、生まれつき冷酷で欲深い長髄彦を殺して天皇に帰順したのだ。後に可美真手は、十種の瑞宝を天皇に献上し、天の物部の衆を率いて賊を討伐することになり、皇城を警備することも多かった。天皇が「貴下の勳功が大きい。これから股肱之臣として朝廷に仕えなさい。貴下の忠君の美徳が末代まで語り継がれることになるだろう。」と仰せ、可美真手に不思議な力を持つ剣を下賜した。

(『前賢故実』)