俊成

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しゅんぜい


画題

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解説

東洋画題綜覧

藤原俊成は平安朝の歌人、権中納言俊忠の子、幼にして聡慧、和歌を善くす、業を基俊に受けやうとして其の家に到る、折柄中秋とて基俊は月を賞し連歌を作つてゐたが、自ら上句を唱へると俊成が続いて下句を附けたので基俊大にその才を賞し師弟の約を結んで古今集の秘伝を授けた、これから俊成の名益々揚る、常に曰く歌の佳処は大体を得るにある努めて彫刻組織を避く、例へば絵画に於て徒らに丹青絢爛を事とするものゝ反つて人をして飽かしむるが如く、要は自然にして味あるを佳とすと、平常歌を作るに古浄衣を被て桐火桶を擁し、端然正座して更に容を崩さず、後鳥羽帝の寵遇を受けで皇太后宮大夫正三位に至る、世に五条の三位といふ、安元年中、官を辞し薙髪して釈阿と号し専ら和歌の道に精進す、建仁三年、年九十、筋力衰へて朝すること能はず、帝賀を和歌所に賜ひ、屏風及び蓐を設けて座と為し、諸人これを扶けて殿に上る、時に御製鳩杖を賜ふの光栄に浴した、元久元年薨ず年九十一、家集を長秋詠草と云ふ。  (大日本人名辞書)

俊成の聡明と長寿、その和歌に秀でた処から、その像を画くもの多い、ニ三を挙ぐ。

松花堂筆   有賀長文氏旧蔵

久隅守景筆  川崎男爵家旧蔵

酒井抱一筆  蓬莱庵旧蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)