ふくうけんじゃくかんのん
不空羂索経には『一面四臂面目熙怡、首には宝冠を戴き、冠には化仏があり、一手には蓮花を執り、一手は羂索を持し一手は三叉戟を執り、一手は索を揚げ結跏趺座し、衣は瓔珞環釧で荘厳にし鹿皮を被る』と、不空は是れ心預不充の意、羂索は即ち彼此折縛して成就せしむるの意である。
伝春日基光作 京都観智院蔵
藤原時代筆者不詳 益田男爵家蔵
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)
かんのん「観音」の項を見よ。