一忠

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いっちゅう


南北朝時代の田楽本座の役者である。 詳しい経歴は不明だが、世阿弥の伝書『風姿花伝』によると、世阿弥の父観阿弥がその芸を模範としたほどの達人で、どのような役柄も演じこなす技芸を持っていたらしい。

また『太平記』などに見えて著名な、貞和五年京都四条河原での勧進田楽の最初に演じられた《恋の立合》は、一忠が主役の舞い手であったことが、世阿弥の芸談『申楽談儀』によって知られる。