ああ荒野
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ああこおや ああ荒野 Ah「 Wilder-ness アメリカの戯曲。四冪。ユージンーオニール作(1933)彼の作品中ただ一つの喜劇であり、この意味でオニール研究に欠くことのできないもの。二〇世紀初頭、アメリカ東部の地方都市における中産階級の家庭を題材とし、思春期の子供をもつ初老の夫婦および彼らと同年配の寄宿人男女の姿を、彼らの日常生活や、おとなになりかけている二番目の息子の動きによって、明るく陽気に描いている。しつけ、悪習慣、性教育、子供の反抗など、新聞の家庭椢にみられる事件や問題がそのまま舞台で展開される。題名は。劇中で語られるルバイヤットの詩から引用されたものである。日本では北村喜八訳で、昭和二三年匸一月俳優座が三越劇場で上演した。また本作を村山知義が翻案した「初恋」は昭和匸一年前進座によって大阪浪花座で初演、以後。上演を重ねている。 (児玉品子)隅囹 北村喜八訳『ああ荒野』。日本演劇学会「アメリカ演劇の研究」。