『甲陽軍鑑』

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全59品。慶長年間(1596~1615)から元和初め(1615~)にかけて成立したとされ、作者は武田信玄・勝頼に仕えた武将・香坂弾正忠虎綱(高坂昌信)とされている。甲斐国の戦国大名である武田氏の戦略・戦術を記した軍学書で、武田信玄・勝頼期の合戦記事を中心に、軍法、刑法などを記している。

本書は甲州流軍学の聖典とされ、江戸時代には出版されて庶民の間で広く流布し、『甲陽軍鑑評判』などの注釈書や、信虎・晴信・勝頼の三代期を抽出した『武田三代軍記』なども登場した。山本勘助を軍略と築城に長けた武将とする説話は本書に依るところが多く、このイメージが江戸時代の歌舞伎や軍談等に引き継がれて、さまざまに脚色されて天才肌の「軍師山本勘助」像が形成していったようである。