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『三朝小唄』可燃性フィルム復元調査
鳥取県三朝町に所蔵されていた『三朝小唄』(1929年、マキノ御室、人見吉之助監督)の可燃性フィルムは、ロケ地の歓待ぶりに感激したマキノ映画が、そのお礼として上映プリントを三朝町へ贈呈したという、極めてユニークな逸話を持つ貴重なフィルムです。 現在、マキノ・プロジェクトでは、三朝町からの受託研究として、東京国立近代美術館フィルムセンターと株式会社IMAGICAウェストの特別協力をいただきながら、この『三朝小唄』のプリント復元についての調査を、以下のように推進しています。
1.可燃性フィルムの復元について ○ヨハン・プライス氏によるフィルム復元全工程についての講演会を東京国立近代美術館フィルムセンターと共催しました。 ○フィルム修復と復元を担当する株式会社IMAGICAウェストのご協力のもと、『三朝小唄』可燃性フィルムの状態調査と、復元工程について調査中。『三朝小唄』のプリントの特徴は、パテのフィルムを使用しており、上映走行傷が激しく、コマの中央で接続している個所も多く、フィルム全体のちぢみが激しい、ことがわかりました。
2.フィルム・アーカイヴについての調査 ○2004年8月24-25日、東京国立近代美術館フィルムセンターのご協力のもと、フィルム・アーカイヴにおけるフィルム収集・保存についての調査取材を行いました。
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 『三朝小唄』スチル 岡島艶子と秋田伸一
 『三朝小唄』撮影隊 三徳山参詣スナップ
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