展示場内の様子
 
職員による展示資料の説明も行われた
 
 
アート・リサーチセンターで
「中世の密教世界〜修法の覇者(つわものども)が夢のあと」開催中
 
 財団法人藤井永観文庫の収蔵品のなかから、中世の密教資料を集めた展覧会が立命館大学アート・リサーチセンターで始まった。

 立命館大学出身の故・藤井孝昭氏が生涯にわたり集めたコレクション400点余りのうち、平安時代から江戸時代にかけての密教関係の資料20点を初公開する。本展覧会は、21世紀COEプログラム「京都アート・エンタテインメント創成研究」のサブプロジェクト「真言密教を中心とした聖教世界の研究」プロジェクトの研究成果の一端を公開したもの。

 展示品には、密教図像集の『覚禅鈔』『別尊雑記』、東寺観智院伝来の『曼荼羅集』(江戸時代写)や、愛染明王像などの修法本尊をはじめ、建長三年と推定され、『平家物語』という書名を記した最古の史料との指摘がある「深賢書状」、建武元年の識語をもち、亀が舎利塔(瑜祇塔)を背に乗せた瑜祇塔図など、普段は見ることのできない作品ばかり。
 観覧者には、展示品の写真と解説が載せられたフルカラーの図録が無料配布されている。

 展示会は、11月4日(火)から28日(金)まで開かれる。土日祝日は休館。(入場無料)

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