渓斎英泉

渓斎英泉

 寛政2(1790)年から嘉永元(1848)年。武士の子として江戸で生まれ、菊川英二・英山(えいざん)に師事して浮世絵師となり、江戸後期に活躍。初めは英山様(よう)の美人画を描いたが、やがて切れ長で目尻の上がった目、突き出された下唇など妖艶な美人画を描くようになった。また、洋風の遠近明暗の画法を取り入れ、庶民生活を暖かい目で捉えた。人と自然を渾然一体と描いた風景画も描き、歌川広重(うたがわひろしげ)との合作「木曽街道六十九次」等風景画も残している。浮世絵以外にも、狂言を書く等、多彩な才能を発揮した。

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