Whole Year 2013 Center Grant (Application No.: 2013WYYR10)
Period when you used the grant: 2013/05/10 - 2014/05/20
Research activities: Overview and implications: アート・リサーチセンター所蔵の型紙整理の方法を検討するため、型紙の所蔵機関へ聞き取り調査にうかがい、型紙の調査をおこなった。 新たにアート・リサーチセンターで収蔵した型紙は、膨大な資料数のため、整理を効率的に進める必要がある。そこで、型紙を所蔵している機関の担当者から、保管方法や整理の方法、情報発信の方法について聞き取り調査を進めた。また、アート・リサーチセンターにおける型紙のアーカイブ事例も紹介し、今後の調査や活動の連携を含めた活動についての打ち合わせも進めた。
Progress and effects in your overall research plan and objectives: 京都国立博物館及び豊岡市立出土文化財管理センター(以下、管理センター)における型紙の整理状況や方法について具体的な話をうかがった。現在、全国的に型紙の保存や整理が活発になりつつあるが、確認されていない資料が数多くあることや、整理が十分に進められていない現状を知ることができた。 管理センターでは、元紺屋からみつかった型紙の一部を調査することができ、アート・リサーチセンターでデジタルアーカイブを進めた型紙と同様のデザインや商印を持つ型紙を新たに確認することができた。さまざまな所蔵機関の型紙を調査することにより、これまで調査を進めてきた型紙との比較が可能になってきた。また、まったく別の場所でみつかった型紙の共通性が新たに確認できる場合や独自性がより鮮明になるなど、地域やコレクションの特徴が少しずつ明らかになってきている。 今後、全国各地から型紙がみつかる可能性が高い中で、いち早くデータベース化を実践したアート・リサーチセンターの取り組みに興味を持ってもらうことができた。
Advisor: Ryo AKAMA / Ritsumeikan University