Reports on “Digital Humanities Center for Japanese Arts and Cultures” Center Grants for Young Researchers to Support Their Research Activities


Takahuji Iizuka

Kinugasa Research Organization, Ritsumeikan University Research Assistant(Researcher)

Period when you used the grant: 2009/06/03 - 2009/06/04

Research activities: Overview and implications: 申請者は、2008年度より第Ⅲ期京町家まちづくり調査を行っている(2010年3月末まで)。本研究では、京都市に存在する約50,000軒(推定)の京町家を調査し、京町家GISデータベースの構築やデータの分析を行っている。2008年度の調査では、西陣地区(上京区・北区の一部)んついて約12,500軒の調査を行った。この調査結果は、第Ⅰ期(1995~1998年)・第Ⅱ期(2003・2004年)の調査データと比較でき、西陣地区の京町家の変容を明らかにすることができる。2009年6月4・5日に東京ミッドタウンにて、第5回GISコミュニティフォーラム(主催:ESRIジャパンユーザー会)が行われる。申請者は、第Ⅲ期京町家まちづくり調査の調査結果をもとに、①事例発表、②学校・研究機関・NPO展示、③マップギャラリーの3部門において発表する予定である。これらは、本拠点の成果にも成り得る。

Progress and effects in your overall research plan and objectives: 助成金を受けて、上記のとおり研究発表を遂行できた。申請者は、2009年6月3日に東京ミッドタウンに出向き、マップギャラリーにA0ポスターの展示と、展示ブースのセッティングを行った。4日は、終日展示ブースで、来場者へ研究発表を行った。具体的には、「ArcPadを活用した京町家まちづくり調査」について、A0版のポスターを掲示し、調査結果をノートパソコンによる表示や、PDAを使ってのデモンストレーションを行いながら、研究成果の広報に努めた。来場者には、本研究をはじめ、本拠点のパンフレットを広く配布した。5日は、10時から【高品質な住民サービス】部門において、「ArcPadを活用した京町家まちづくり調査」というタイトルで事例発表を行った。そこでは、各地方自治体や研究者、地図・測量会社などの約40名もの聴衆に向けて、本プロジェクトの成果を発表できた。その際、地方自治体の職員や、研究者から有益な質問を得ることができた。発表後、18時まで展示ブースにて研究発表をするとともに、来場者との交流を図った。その中で、2009年9月29日のGCOEセミナーで特別講演していただいた、「ジオどす」の上田直生氏と知り合うきっかけとなった。以上、本助成金によって多くの研究成果を得ることができた。

Advisor: Keiji Yano / Ritsumeikan University