Reports on “Digital Humanities Center for Japanese Arts and Cultures” Center Grants for Young Researchers to Support Their Research Activities


Mizuho Kamo

Kinugasa Research Organization, Ritsumeikan University Research Assistant

Period when you used the grant: 2009/10/24 - 2009/11/19

Research activities: Overview and implications: 10/24-11/27 ベルギー王立美術歴史博物館所蔵浮世絵調査・撮影
11/12 ベルギー王立美術歴史博物館にてワークショップ開催(申請者研究発表)Leuven大学の日本学科の学生・教員が本ワークショップに参加し、現在の研究活動について紹介・交流
11/19 ベルギー王立図書館訪問・打ち合わせ

Progress and effects in your overall research plan and objectives: 10/25-11/27の期間でベルギー王立美術歴史博物館所蔵浮世絵調査・撮影を行い、約5000カットの撮影を行った。同館の所蔵浮世絵一枚物の大半の撮影を終えることができた。次回以降残りの一枚物の撮影と続き物、版本の撮影を行う予定である。
11/12には同館にてワークショップ「Digitalisatie Japanese Collecties」を開催した。ラーケンにある日本塔に同館所蔵の浮世絵を展示し、本ワークショップにて同博物館のダン・コック氏、松葉涼子氏、申請者の発表を行った。また、同博物館所蔵の浮世絵を学生に展示・解説を行い、実際の浮世絵を間近で閲覧してもらった。学生にとって間近に博物館資料を閲覧してもらうことのできる貴重な機会となった。
ワークショップ内の研究報告として申請者は「A Study of Kabuki Costume: Design Patterns Depicted in Ukiyo-e」というタイトルで発表を行った。同館所蔵の浮世絵(ラーケン日本塔にて展示中の作品)を使用しながら発表を行い、現地の大学生、院生・教員の方々に大変興味を持ってもらうことができた。本拠点の研究活動及び、歌舞伎研究を広く知ってもらう機会となった。本ワークショップを通じ、ルーバン大学のウィリー・ヴァンドゥワラ先生と交流することもでき、日文研の客員研究員でもある氏に本拠点の研究活動についても大変な興味を持っていただくことができた。
また渡航調査期間中である11/19にはベルギー王立美術歴史博物館学芸員ダン・コック氏の紹介でベルギー王立図書館を訪問し、今後同館所蔵の浮世絵の撮影について打ち合わせを行うことができた。撮影方法やデジタル化について大変な理解を示していただくことができた。今後撮影・調査の詳細について検討し、実際に渡航調査を行う予定である。

Advisor: Ryo Akama / Ritsumeikan University