助成年度: 2013年度通年募集（申請番号: 2013WYYR15）
助成執行概要とその効果:
新潟県小千谷市が所蔵する錦絵（絵紙）の調査費用として。
第１回目は、2013年8月24日から26日の3日間にわたり、小千谷市立市民会館にて、小千谷市絵紙保存会所蔵の錦絵調査を行った。また、25日には小千谷市楽習館にて、鈴木教授、東大院生神林尚子氏とともに、「小千谷の絵紙展」のギャラリートークを行った。
第２回目は、2014年3月11日から13日の3日間にわたり、同様の調査を行った。
今回の調査では特に、小千谷市で「絵紙」と称され親しまれていた錦絵の調査を行い、タイトルや絵師など詳細な情報のデータ化を行う。調査場所は小千谷市民会館。
申請書記載の計画・目標に対する進捗状況:
申請者は、2005年よりこの調査に参加し、小千谷市絵紙保存会所蔵の錦絵の目録作成を行っている。本調査は、中央大学鈴木俊幸教授、中村学園大学古相正美教授などのグループと年2回定期的に行っているものである。本助成では、本拠点の「浮世絵検索閲覧DB」を有用なツールとして用いながら調査を進め、未整理の資料の情報を効率的に収集し、地方における浮世絵・版本受容のあり方について共同研究を発展させる。
また、これらの調査の成果は小千谷市民学習センター楽習館で開催される展覧会に活かされている。2013年8月の調査は2014年2月22日(土)～4月13日(日)で開催されている「小千谷に伝わる浮世絵展７ ～明治の風景～」として一般に広く公開されている。また、2014年3月の調査は、来年度に同館で開催予定の「美人画と武者絵（仮）」展で公開される予定である。
指導教員: 細井 浩一 ／ 立命館大学 教授