若手研究者助成金 執行報告


前崎 信也

立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO) 

助成年度: 2013年度通年募集(申請番号: 2013WYYR11)

助成執行概要とその効果: 
大正期における石川県の陶業に関する聞き取り調査に係る宿泊費及び日当の支給

調査対象先
5月22日 石川県九谷焼美術館(副館長 中矢進一氏、監理員 生水精之助氏)、今九谷窯(中村元風氏、中村太一氏)、石川県立工業高等学校(校長 山田勝裕氏、ギャラリー雪章運営委員 濱岸勝義氏)
5月23日 秋塘窯(五代 中村秋塘氏)、谷口製土所(谷口公昭氏)、小松市登窯展示館(乾甌窯 宮本直樹氏、八弘窯 木田弘之氏)、石川県工業試験場九谷焼技術センター(所長 松山治彰氏)
5月24日 菁華窯(須田菁華氏)、九谷焼窯跡展示館(寿楽窯 嶋田寿楽氏)
5月25日 矢口永壽窯、山中温泉よしのや
以上

申請書記載の計画・目標に対する進捗状況: 
本研究は、大正7年に朝日焼(京都府宇治市)の陶工・松林靏之助が大正7年11月に行った石川県の陶業調査報告書である『石川県陶業地方見学記』に記載された内容に関する現地での聞き取り調査等が目的である。
当初の計画で予定していた全ての調査先において予定通り調査を行うことができた。また、当初予定していた調査先以外でも『石川県陶業地方見学記』に記載されている人物の親族などに会い、話を聞くことができた。また、これまで未発表の資料・陶磁器図案などの存在も確認することができた。
今後は、『石川県陶業地方見学記』の出版をめざし、今回の聞き取り調査の結果、提供を受けた資料の整理等を進める。

指導教員: 赤間 亮 / 立命館大学 教授