助成年度: 2012年度通年募集(申請番号: 2012WYYR11)
執行期間: 2012年11月17日から2012年11月17日まで
助成執行概要とその効果:
平成24年11月17日、根津美術館(東京)で行われた『漆工史学会』で研究発表をした。
申請書記載の計画・目標に対する進捗状況:
漆工史学会で行われた研究発表は以下の通りでした。
ビンチク・モニカ、永田智世 『白山松哉作蒔絵八角菓子器をめぐって』
白山松哉作の蒔絵八角菓子器は現在、東京国立博物館とMOA美術館所蔵の二点が知られている。松哉の蒔絵手板とも言い換えられる希有な作品であり、特にMOA美術館の蔵品は付属資料により、当時(明治四十四年)使用されていた金粉や技法等がわかり貴重である。本資料紹介では二作品の技法の詳細な検討を行う。二つの八角菓子器の分析を行うことにより、松哉の独特な技法と金粉の使用法を明らかにする。
指導教員: 赤間 亮 / 立命館大学 教授