若手研究者助成金 執行報告


周 萍

立命館大学 ポストドクトラルフェロー

執行期間: 2011年06月10日から2011年12月31日まで

助成執行概要とその効果: 
2011年6月11日に、日本大学で開催された平成23年度日本近世文学会春季大会において、「『太平記忠臣講釈』と水滸伝」というタイトルで発表した。また、2011年10月2日に、早稲田大学で開かれた役者絵研究会で、「水滸伝に見立てた歌川国貞の絵」という内容を発表した。上記二件の発表では、会場に来られた諸先生方からご教示やアドバイスをいただき、研究を深化していくことができた。一方、水滸伝イメージデータベースの構築においては、データベースの雛形を作成することができた。その利用について、2011年11月20 日に立命館大学で開催された日本文化デジタル・ヒューマニティーズ国際シンポジウムで、「水滸伝関係作品の研究におけるデータベースの利用について」というタイトルで報告した。

申請書記載の計画・目標に対する進捗状況: 
助成金を発表や資料の収集に使わせて頂いた。とりわけ、発表を通して多くの有益な視点や情報を頂き、自分の研究を前進させることができた。現在、近世文学会で発表した内容をまとめた論文は投稿中である。また、役者絵研究会で発表した内容については、再調査中であるが、調査を終えてから内容をまとめて投稿する予定である。これらに対して、水滸伝イメージデータベースの構築は、雛形ができたとはいえ、完成したものではない。日本文化デジタル・ヒューマニティーズ国際シンポジウムで報告した後に頂いたご意見を含めて、これからもたくさんの見識を吸収し、水滸伝イメージデータベースをより精度の高いものに成長させていく。

指導教員: 赤間 亮 / 立命館大学 教授