助成執行概要とその効果:
申請者は、「近代日本の河川舟運GISデータベース」の構築と、それを活用した分析に取り組んでおり、以下の3つの執行を行った。①フィールドワーク用のGPS搭載のデジタルカメラ、②近代淀川および利根川流域のGISデータベースを構築するための旧版地形図。③①と②で得られた膨大なGISデータを格納するためのポータブルHDD。
申請書記載の計画・目標に対する進捗状況:
執行後、まず旧版地形図100図幅をTIFF形式でスキャニングするとともに、GISデータを作成した。その成果の一部は、2011年6月25日の歴史地理学会大会(於:山口大学)において「近代淀川流域における河川舟運の盛衰過程」というテーマで、口頭発表した。
また、近代の河川舟運および河岸集落をフィールドワークし、GPS搭載のデジタルカメラで撮影を行った。調査後に撮影画像に格納されている地理情報とログ情報をGISデータベースに追加した。今後、継続的にGISデータベースの構築と調査データの追加を行っていきたい。
指導教員: 矢野 桂司 / 立命館大学 教授