若手研究者助成金 執行報告


石上 阿希

立命館大学 衣笠総合研究機構 ポストドクトラルフェロー

助成執行概要とその効果: 
申請者は、2009年8月6日にロンドン大学SOASで開催された春画ワークショップにおいて、「One of ways for Shunga study and creating the database of Shunga/Shunpon」のテーマで口頭発表を行った。この発表は、「鈴木晴信「風流座敷八景」考-画中狂歌の利用と図柄の典拠-」のタイトルで「浮世絵芸術」156号(2008年7月)に報告したものを基にしている。申請者は、本論分を英文化し、海外美術学術雑誌に投稿することを目的として、翻訳に掛かる費用を助成金として申請した。翻訳作業は2010年2月に終了しており、オランダの国際学術雑誌「Andon」(Society for Japanese Art)に投稿する予定である。本誌に投稿することで、研究成果を国際的に発信し、本拠点での活動をアピールする。

申請書記載の計画・目標に対する進捗状況: 
本論分の英文化に当たって、日本文化研究班ジョン・カーペンター先生からの指導を受け、SOASの院生であるジェニー・プレストン氏と共に翻訳作業を進めた。作業自体は既に終了しており、現在は「Andon」への投稿準備を進めているところである。
また、艶本所在目録データベースは、今年度中にARCウェブサイトにおいて公開予定である。本データベースについては、今年度中にARCウェブサイトにおいて公開予定である。本データベースにおいては、艶本研究における基礎的データベースとして2010年4月22、23日にSOASで開催される春本のワークショップにおいて報告し、本DBによる新たな研究方法を提示する。

指導教員: 赤間 亮 / 立命館大学 教授