若手研究者助成金 執行報告


彬子女王

立命館大学 衣笠総合研究機構 ポストドクトラルフェロー

執行期間: 2010年01月17日から2010年01月23日まで

助成執行概要とその効果: 
2009年1月17日ロンドン到着。20日にアシュモリアン美術館で日本担当の学芸員と面会後ロンドンに移動し、SOASで開催されたPosing Questions: Being & Image in Asia and Europe展のオープニングに参加した。21日にはノリッチのセインズベリー日本藝術研究所の第三木曜講演会で招待講演を行い、研究成果を発表した。26日には大英博物館 絵画コレクションの調査を行い、夜にはOriental Ceramic Society主催の講演会を聴講した。27日は大英図書館でミーティング、大英で調査後、SOASのJapanese Research Centre主催のセミナーを聴講した。28日はボドリアン二本図書館とアシュモリアン美術館で写真コレクションの調査を行った。31日帰国。今まで本拠点とつながりの無かった諸機関へも本拠点の活動内容の紹介を行い、協力の了承を得た。

申請書記載の計画・目標に対する進捗状況: 
申請書に記載した計画はほぼ遂行した。計画にあったヴィクトリア・アンド・アルバート美術館においての調査を実行しなかったのは、担当者との都合が合わなかったためである。その代わりに、ボドリアン日本図書館とアシュモリアン美術館で今までほぼ未公開の資料を調査することが出来た。京都名所図データベースにデータを追加する為の本格的な撮影を行うことは出来なかったが、次回訪問時に写真撮影をおこなう許可をアシュモリアン美術館から頂いている。
セインズベリ-日本藝術研究所と本拠点の連携は既に強固なものであるが、今回の研究発表の際に申請者のプロジェクトと研究内容について新たに紹介を行い、深いご理解を得た。これでさらに連携が強化されることが期待される。今回新たにヨーロッパで唯一の写真学部があるDe Montfort大学のリサーチフェローと面会の機会を得、本拠点の活動として申請者が行っている京都名所写真の研究プロジェクトに協力を要請し、快諾を頂いた。

指導教員: 赤間 亮 / 立命館大学 教授