若手研究者助成金 執行報告


三上 総太

立命館大学 衣笠総合研究機構 研究支援者 RAⅡ

執行期間: 2011年01月04日から2011年01月07日まで

助成執行概要とその効果: 
インドネシア大学での国際フォーラムに参加する。フォーラムは日本・韓国・インドネシアの三ヵ国によって運営され、日本からは本拠点、韓国からは高麗大学日本研究センター、インドネシアからはインドネシア大学文学部の研究者がそれぞれ報告を行うもの。 テーマはインドネシアにおける〈外地〉日本語文学の研究状況についてであり、文学作品のデジタル化を進める本拠点にとっては、三ヵ国での資料の共有化について話し合えるまたとない機会である。

申請書記載の計画・目標に対する進捗状況: 
フォーラムではそれぞれ自国の研究状況を大いに反映した報告がなされた。中でも興味深かったのは、日本-インドネシアだけでなく、韓国-インドネシアにおいても互いの関係性を〈外地〉日本語文学のうちに見出せたことである。そのために現在は日本側の資料の公開にますますニーズが高まっていることを知らされた。 そのことをふまえ、インドネシア側の研究者たちと互いの論文をデジタル上で共有しあうことで合意してきた。こうした人的インフラを構築できたことも大きな成果であったと思われる。

指導教員: 木村 一信 / 立命館大学 特別招聘教授