1. 「酒呑童子絵巻」修復事業: ~めったに入れない修復作業現場の特別見学会~
2020年、澄み渡った空が続いた秋のある日、京都市内中心部にある修復事業者様の工房に、サポーターの皆様、ARC関係者が集いました。 クラウドファンディングご支援者様へのリターンとしてご招待したこの見学会(※)では、修復事業をお願いしている事業者様の工房の中で絵巻(巻第三)の修復作業をご覧頂きました。 事業者様より、日本の文化財全般の修復について、またこの「酒呑童子絵巻」の修復について、あるいは昔から引き継がれる道具類や材料等の繊細な使い方や工程など、大変貴重なお話をご紹介頂きつつ、もとの巻物から外された状態で絵や文字のかかれた本紙を間近で見せて頂いたことは、サポーターの皆様にも新しい体験として密度の濃い楽しい時間をお過ごし頂いたようです。 私共もサポーターの皆様に直接お会いして、ご意見や感想をうかがうことが出来ましたことは貴重な機会となりました。 (なお、見学会の様子は動画撮影し、対象者の皆様に期間限定で提供させて頂きました。) 巻第三の修復はサポーターの皆様のご支援により順調に進んでおりますが、もう少し時間をかけて作業が行われ、21年3月末までにARCに戻ってくる予定です。 修復を終えた絵巻は順次デジタル撮影を行い、ARCのデータベース等にて公開してまいります。修復され美しくよみがえった絵巻の姿にご期待ください。
※コロナ禍の現状、また修復現場のスペース等の事情により、一度のご見学者数を4人までに制限させて頂き、見学会を数回に分けて実施しました。
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