文化財の現在 過去・未来

 [書込]

2013年7月20日(土)

文化財の現在 過去・未来

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彬子女王 編
A5判 352頁 978-4863668898 宮帯出版社
定価 5,400円(税込)

彬子女王殿下が文化財を支える意味を識者に問う。 人類の文化活動の所産である文化財は、有形・無形を問わず多様であり、多くの人々の手によって作られ、守られ、伝えられてきた。日本文化にかかわる文化財のデジタルアーカイヴ化とデータベースの構築は、最新の技術を駆使した文化財保護事業の中核であることは間違いない。しかし、デジタル技術を用いた文化財保護・継承が隆盛となっている中で、逆に昔ながらの技術を用い、アナログにこだわって文化財を保護・継承している伝承者が数多く存在する。「文化財」とは文化を継承する人間を含めたすべての事象を意味する。継承する人、技術、そして、それを支える材料の内いずれが欠けても文化財の継承は成り立たない。文化財の継承には、「モノ」そのものを残す方法の他に、「モノ」の記憶を残す方法がある。「モノ」の記憶を未来に伝えていくにはどんな方法をとれば良いのか?文化財の継承におけるアナログとデジタルの共存とは?そもそも文化財とは「保護」するものなのか?文化財保護・継承に取り組む俊英たちが、伝統文化の現在と未来を語り尽くす。 2回にわたる彬子女王主催シンポジウムの全記録。