怪談狂言

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かいだんきょうげん


歌舞伎

幽霊や妖怪を出して凄味を見せる歌舞伎狂言で、怪談物ともいう。 怪談狂言を大成したのは、江戸化政期の名優三世尾上菊五郎である。当時は文化が爛熟し、庶民社会には頽廃的風潮みなぎり、強烈な猟奇的刺激を要求した。この時代好尚にこたえて菊五郎が狂言作者四世鶴屋南北と提携し、物凄い濡れ場、残忍な責め場殺し場を狂言に織り込み、親(初代尾上松助)譲りの仕掛早替りに新演出を試み、怪談物の本家とうたわれた。 「東海道四谷怪談」「独道中五十三駅(ひとりたびごじゅうさんつぎ)」などは代表的狂言。