塩原多助一代記

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しおばらたすけいちだいき


歌舞伎

今も講談でよく出される塩原多助の出世美談で、円朝の講釈をもとに三世河竹新七が脚色、明治二十五年初演。炭屋をいきな役柄の五世尾上菊五郎が演じて評判をとった。 多助は妻と養母との不義も家の為と見ぬふりをして我慢していたが、命を狙われてはいたたまれず、愛馬の青と泣く泣く別れ、江戸へ出る。炭屋へ奉公した多助は、一心に働き大家(たいけ)の娘お花に見染められ、妻に迎え、やがて産をなす。 愛馬との別れの場や、お花が振袖をなたで断ち切り、心を新たに多助に嫁ぐ婚礼の場が有名。