くどき

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くどき


歌舞伎

音曲や舞踊の用語。平家琵琶や謡曲で恋慕・哀愁・懐旧の精をあらわす節廻しをくどきというが、これが浄瑠璃長唄に入って、曲の中心となり、主人公がしんみりと真情を観客に訴えるくだりをくどきという。 一曲の聞きどころであり、舞踊ではもっとも重要な部分となっている。義太夫節では「艶容女舞衣」の「酒屋の段」の「今頃は半七さん」など、俗にさわりといわれ、歌謡的な節で語られるところをいう。別に偲謡の中に、何々くどきといわれる歌物語がある。たとえば八木節の国定忠次や鈴木主水(もんど)など。