鯉掴み

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こいつかみ


歌舞伎

世話狂言の大詰で、鯉魚の一軸か置物から、鯉が血汐の穢れで抜け出して舞台の水槽に飛び込む。それが大鯉となって現れ、立役がそれを捕まえようと本水に飛込み、敵役が絡んだりして、立回りとなる。結局、鯉は捕えられ、目を貫くと、再び元の一軸に戻る。 江戸の劇場で、寛政以降、夏芝居に本水を利用する趣向としてしばしば使われた演出である。明治9年大坂「新舞台清水群参」で市川右団次が演じたものが現在に残る。
本水を使わない鯉掴みは元文期に演じられている。