遊客人名帳(昭和22年) ゆうかくじんめいちょう
一冊、昭和22(1947)年(個人蔵)
「遊客人名帳」ないし「遊客人名簿」は、各貸座敷に作成が義務付けられていた、登楼客の基本情報を記入する台帳である。地区ごとに形式は異なるものの、遊興の月日・時間、住所・職業・氏名・年齢、そして外見(背格好その他の身体的特徴)にくわえて、遊興費が項目として設定されている。「相方」を務める娼妓名が記されることもあった。これらの帳簿からは、客層や登楼圏を明らかにすることができる。