友禅絵摺り(大典模様) 饗宴 ゆうぜんえずり(たいてんもよう) きょうえん
楽器は、平安期の王朝風俗、ことに『源氏物語』紅葉賀の帖で光源氏が「青海波」を舞う場面や上巳の節句(じょうしのせっく=3月3日の雛祭)を連想させるのに用いられる。また能に因む鼓は、能の演目を案じさせるモチーフとしばしば用いられている。
ここでは舞楽の冠や楽器が描かれているが、一緒に描かれた旗(万歳旗・八咫烏錦旗)の存在から、天皇の即位礼にまつわる図柄であることがわかる。