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- 覚禅抄(大威徳法) かくぜんしょう(だいいとくほう)
- 一巻 鎌倉時代
- 『覚禅抄』全141巻は、覚禅(1134~1213以後)によって寿永2年(1183)~建暦3年(1213)の間に編纂された東密系最大の図像集。恵什の『図像抄』、心覚の『別尊雑記』を踏まえ編集され、百巻鈔・浄土院鈔・小野百巻鈔との異称をもつ。本文は、経典や儀軌、古記録からの抄出や口伝によって整理され、尊像や壇図、曼荼羅や修法壇などの図像や意味が説明されている。本『覚禅抄』は「大威徳法」の部分で、延慶3年(1311)、実遍によって書写されたものであることが、奥書によってわかる。