阮咸

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げんかん


画題

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解説

画題辞典

竹林七賢の一人なり、字に仲容。晋の初め世を避けて清談に耽りしが、遂に仕えて散騎侍郎となる。音律に巧にして、最も琵琶に長ず。任達不拘奇行甚だ多し、山濤に挙げられ吏部郎となる。竹林七賢として図せらるゝ外、阮咸一人亦屡々題材となる。

大雅堂の筆に中阮咸左右山水の三幅対(伊藤侯爵所蔵)あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

支那晋代の人、阮籍の諸姪、字を仲容といふ竹林七賢の一に数ヘらる、仕へて散騎侍郎となつた、音律をよくし、籍と道南に居り、南阮は道北に居た、処が道北の諸阮の富めるに反しは南阮皆貧しく、咸の如きは犢鼻褌を竿に挂けてこれを庭に曝したといふ。ちくりんしちけん「竹林七賢」の項参照。

阮咸はまた楽器の名、明楽及清楽に用ふる絃楽器で、もと琵琶から変形したもの、月琴の一種と見ることが出来る、『韻府群書』に曰『楽名阮琴本阮咸所製可弾琴操、元康中有発古墓得此器、以銅為之、遂依製以木為之、因名阮、通典曰、秦琵琶也、時莫識之、元行沖日、阮咸所造、命匠人以木為之、行沖以其形似月声合琴名月琴、杜佑以為晋七賢阮咸所弾与之同、因謂之阮亦名咸。』とある、正倉院御物にこれがあり、極めて貴重となす。  (日本百科大辞典)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)