鏡山

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かゞみやま


画題

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解説

(分類:戯曲)

画題辞典

鏡山は近江国蒲生、野洲、甲賀、三郡の交界にあり。高からぬ山なれども、古来の名所たり、山麓を鏡山村という。古の鏡駅なり、大伴黒主の歌に、「鏡山いさ立よりて見てゆかん 年へぬる身は老やしぬると」土佐派に之を画くもの多し

越前守長隆の筆(武蔵柏木氏所蔵)あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

鏡山は近江の国蒲生、野洲、甲賀の三郡に跨がり三上山に続く丘陵で、古今集に載せられた大伴黒主の歌で名高い。近く鏡宿がある。

鏡山、在守山之東北、其西麓有野路篠原又西有月出島。

鏡山いざ立寄りて見にゆかん年経ぬる身は老やしぬると  (和漢三才図会)

又、山城国宇治郡山科に鏡山あり、今は天智天皇の御陵である、傍に鏡ケ池あり、九州豊前国田川郡香春村にもあつて、万葉集の

梓弓引豊国の鏡山見ず久ならば恋ひしけむかも

はそれであるが、絵に現はれるのは近江の鏡山で、古来土佐派の人よくこれを描く、越前守長隆にその作がある。(埼玉柏木氏蔵)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)