酈食其

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りいき


画題

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解説

東洋画題綜覧

酈食其は、陳留高陽の人、学あるも貧しく僅に里の監門吏をつとめてゐたが、その性豪放なので人呼んで狂生といふ、漢高祖、兵を将ゐて陳留を略した時、偶々高祖の麾下に酈食其と同郷のものがあり、その薦めによつて高祖に謁した、時に酈生歳六十有余、身長八尺といふ、酈が高祖の伝舎へ往くと、高祖は牀に座し少女をして足を洗はしめてゐる処であつた、酈之を見、『長揖して拝せず』、やがて高祖に向つて、公今や諸侯と共に無道の秦を誅せんとするに当り、投足して長者に対するは何事ぞと詰つた、高祖、乃ち容を収め衣を摂して酈生を上座に延いて引見したといふ。  (史記九七、列伝三七)

     沛公洗足見酈生、図     王惲

布褐昂蔵七尺身、不容空老酒墟春、風雲惨淡竜蛇際、首識隆顔亦可人。

これを画いたものに渡辺崋山筆『漢高祖酈食其図』(加藤正治氏蔵)がある。      

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)