還城楽

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げんじょうらく


画題

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解説

東洋画題綜覧

舞楽の名、太食調の曲、唐楽で見蛇楽ともいふ、西国の人好んで蛇を食し、蛇を求め、これを得れば非常に喜ぶので、其体を摸して此舞を作るといふ、此の曲名に就いては二の説があり、還城楽は還京楽、即ち還成楽で唐の玄宗の作る所、還城と還成とは蓋し同音の転じたもので九成の九城となり、安世の安城となつたなど、唐人すでに誤用した例極めて多いと云ふ説、又此楽一に見蛇楽といふは、国音相近く、此曲の舞、木蛇を執て舞ふよりして起るといふ説、是である、此曲は屡々行幸の還御の時奏せられる、舞は左右両部に属し、一人舞で左方のときは答舞に綾切八仙を用ひ、右方の時は抜頭の答舞となす、古、此舞を善くしたものに阿刀真弟麿あり、中世大神晴遠伝へて秘曲とした、後二流に分れ、一は天王寺派東儀氏これを伝へ、他は奈良派芝氏の伝家の舞曲である。  (日本百科大辞典)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)