虢国夫人

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かくこくふじん


画題

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解説

画題辞典

虢国夫人は支那の美人にして、貴妃の姉なり。樂史太真外伝に曰く、貴妃、姉三人あり、豊碩整修譃浪に工なり、宮中に入る毎に、晷を移して方に出づ、天宝七載大姨を封じて韓国夫人となし、三姨を虢国夫人となし、八姨を秦国夫人となす、毎月給銭十万、脂粉の資とす。然るに虢国粉妝を施さず、自ら美色を衒い、常に素面天に朝す、当時杜甫詩あり。「虢国夫人承主恩、平明騎馬入宮門、却嫌脂粉汗顔色、淡掃峨眉朝至尊」

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

虢国夫人は支那の美人、楊貴妃の姉、貴妃には三人の姉があり、夫人はその長姉で虢国に封ぜられ他の二人は韓国と秦国とに封ぜられた、虢国夫人は楊国忠の隣に第を構へ往来期無く、或は轡を並ベて入朝するに障幕を施さず、道路之が為めに目を蔽ふたといふ、杜甫之を憤つて『麗人行』の詩があり、又、『虢国夫人』と題して曰く

虢国夫人承主恩、平明上馬入官門、郤嫌脂粉涴顔色、淡掃蛾眉朝至尊。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)