荏柄天神縁起

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えがらてんじんえんぎ


画題

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解説

東洋画題綜覧

荏柄天神縁起画巻は相模国鎌倉の荏柄社の旧蔵に係り、今は前田侯爵家に蔵す。三巻本で末巻に跋があり曰く『天満天神利生利物、薩埵之応現権化三方便、縡入幽玄、難覼縷唯旧談之所、世論之不忘、模之丹青彰其奇特成一部、相並三軸聊依有中丹之緒願、所願所念此後素之画功也、一奉納宝殿之後、再莫出瑞籬之外、住心之至廟鑑定照、感応之余宿望尽成、于時宝暦元応屠維之年、玄律大呂朔之朝而已、右近将監行長』と、即ちこれにより元応元年に成つたもので筆者の行長なることを知り得られる、三巻のうち上巻には菅公の伝を叙し、中巻には公の祟で天災のあつたこと、贈官位あつたことを叙し、下巻には北野社建立の時から憲験奇瑞の事どもを記す、詞書の筆者は行能卿といふも年代が合はぬので信じ難く好古小録には行尹卿と云つてゐる。  (日本百科大辞典)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)