甲斐黒駒

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かいのくろこま


画題

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解説

東洋画題綜覧

聖徳太子の召されたる馬の名、太子此の馬に跨り富士山に登り給ふたといふ伝説に拠る。

六年四月太子良き馬をもとめ給ひしに、甲斐国より黒き馬の四の足の白きを奉れり、太子多くの馬の中より之を選び出して、九月に此の馬に乗り給ひて、雲の中に入りて、東をさしておはしき、麿といふ人ひとりぞ御馬の右の方にとりつきて、雲に入りにしかば、見る人驚き怪しみ侍りし程に、三日ありて帰り給ひしが『われこの馬にのりてふじの嶽に至り信濃の国へ伝はりて帰り来れり』とのたまひき。  (水鏡)

太子此の馬に跨り雲中を馳せ給ふ図を画けるものに荒井寛方の作がある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)