無礼講

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ぶれいこう


画題

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解説

東洋画題綜覧

後醍醐天皇御位に即かせ給うや、関東に於ける北条氏の専横を憤り、後鳥羽天皇以来の御遺志に従ひ、幕府討伐の御志あり、藤原師賢、四条中納言隆資、蔵人俊基、聖護院法眼玄基、足助次郎重成、多治見四郎次郎国長等、より/\集つては謀議を凝らす、これを無礼講といふ。

爰に美濃国住人土岐伯耆十郎頼貞、多治見四郎次郎国長といふ者あり、共に清和源氏の後胤として、武勇の聞えありければ、資朝卿様々の縁を尋ねて昵ひ近かれ、朋友の交已に浅からざりけれども、是程の一大事を左右なく知らせんこと如何あるべからんと思はれければ、猶もよく/\其心を窺ひ見んために無礼講といふことをぞ始められける。  (太平記第一)

『無礼講』の集ひを画いたものに田中訥言の作があり多治見国長を画いた作に谷口香嶠筆(京都市美術工芸展出品)林雲鳳(第四回文展出品)がある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)