梶の葉

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かじのは


画題

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解説

東洋画題綜覧

梶は構、又は構穀、穀桑などと呼ぶ、桑科の落葉喬木で幹の高さは三四丈になり、嫩い枝にも葉にも細かい毛が密生してゐる、形は桑の葉に似て三裂若しくは五裂となり粗い鋸歯がある、昔、七夕祭には此の葉七枚を色糸で結び、星の前に供へ時に梶の葉に歌など記したことから名高いものとなつてゐる。

かきつくる梶の七葉に思ふことなほあまりある秋の夕暮  入道前太政大臣

七夕のとわたる船の梶の葉にいく秋かきつ露の玉章    藤原俊成

梶の葉は、時々七夕に因んだ作に現はれてゐる。

松村呉春筆  『梶の葉』  波多野古渓氏旧蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)