日天子

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にってんし


画題

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解説

画題辞典

仏教にて十二天の一なり、日天子又宝光天子、宝意天子ともいう、この天子往く時は左右に二妃を侍せしめ、七宝の車に乗し、八頭の馬を御すという。而して七曜九曜の星宿は常に前後に在りて之を護衛すとなり、以て四天下を照臨すと称せらる、喜ぶ時は其の光を損せず、有情無情悉く快樂なれども、愼る時に度を失して光なきを以て、眼ありと雖も物を見る能はず、寒苦忽ち迫るという、人若し之に供養すれば諸星衆七曜遊空一切光神と共に来りて壇場に入り、同時に供を受く、智を求むる時之を供養すべしと説かる、之を画きたるものゝ優秀なるもの

東寺清涼寺神護寺等にあり、尚ほ十二衆天を見るべし。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

十二衆天の一にして、宝光天子、宝意天子等の異名があり、月天子とともに四大天王に属し、帝釈の内臣となつて四天下を照燿するといふ、この天子行く時は、二妃を左右に侍せしめ、七宝の車に乗じ、八頭の馬を御す、而して七曜、九曜の星宿は常に前後にあつてこれを護衛するといふ。  (仏教辞林)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)