子夜呉歌

提供: ArtWiki
2021年12月7日 (火) 20:09時点におけるWikiSysop (トーク | 投稿記録)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動

しやごか


画題

画像(Open)


解説

東洋画題綜覧

子夜は晋の女子の名であり、呉歌は子夜の作つた歌である、呉歌といふのは東晋呉の地に都する為めで、此歌その調哀音切々たるものがあり、晋の孝武帝の太元中、瑯琊王軻の家に鬼あつて之を歌つたといふ伝説があり、後人四時行楽詞を作る、これを子夜四時歌といふ、『李太白詩集』及『唐詩選』に李白の詩を載せてゐる。

     子夜呉歌     李白

長安一片月、万戸擣衣声、秋風吹不尽、総是玉関情、何日平胡虜、良人罷遠征。

此の詩意を画いたものに左の作がある。

下村観山筆  『長安一片月』  辻甚助氏蔵

谷口香嶠筆  『子夜呉歌』   遺作集所載

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)