夢の浮橋

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ゆめのうきはし


画題

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解説

画題辞典

源物物語の最後の巻なり、薫の大将、恋ひ慕ふ手習の君の行方知れずなりて、その弟を召出し傍近く召遺ひ.手習の君の此世にあるよし聞き出し、文こま/"\と認め法の師とたづぬる道をしるべにておもはぬ山にふみまどふ哉とありしながらの手にで書き、尼となりし手習の君に送る、手習の君覧て心の内やるかたもなく哀しまれけるとなり、源氏我身の栄花を極め、その身も品高く生れ、光とさへいはれし身も、誰れが夢の浮橋と一ふしの嘆きに雲かくれ玉ふことを叙す、故に此巻を夢の浮橋とは名づくるなり。源氏絵の最終として画かる。

(『画題辞典』斎藤隆三)