仁王経曼荼羅

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におうきょうまんだら


画題

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解説

東洋画題綜覧

仁王は仁王経の略、具さには仁王護国般若波羅蜜経といふ、羅什三蔵の訳するところ、別に不空三蔵所訳の異本があり、仁徳ある帝王の般若波羅蜜を受持して、法の如く道を行へば、万民適楽国土安穏であるとの意を顕はして、斯経の題号とした。この経総て八品、初めは序品、即ち序説で終は嘱累品、即ち結論である、中間正説六品の中、前三品は般若波羅蜜の出世間的利益を明にし、次の護国品は般若波羅蜜の世間的利益を明にし、次の散華品は散華供養の相を明にし、次の受持盆は将来の受持を勧む、これを曼荼羅に組立て円示せるもの、即ち仁王経曼荼羅である、山城醍醐三宝院にこれを蔵し国宝となつてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)