二十四番花信風

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にじゅうしばんかしんふう


画題

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解説

東洋画題綜覧

二十四気の中、小寒から穀雨まで、即ち早春から初夏まで八気を、一気各三候に分ち、一候にそれ/゙\季節の植物を配したのが、廿四番花信風である。即ち左の通り。

小寒 一候梅花 二候山茶 三候水仙

大寒 一候瑞香 二候蘭花 三候山礬

立春 一候迎春 二候桜桃 三候望春

雨水 一候菜花 二候杏花 三候李花

啓蟄 一候桃花 二候棣棠 三候薔薇

春分 一候海棠 二候梨花 三候木蘭

清明 一候桐花 二候麦花 三候柳花

穀雨 一候牡丹 二候酴釄 三候楝花

で、瑞香は沈丁花のこと、山礬には種々の説があり詳かでないが、『そめしば』(はなしきみ)を充てる向もある(古今要覧稿)迎春は『わうばい』望春は辛夷、棣棠はやまぶき、酴釄は『ときんいばら』といはれてゐる。画題をこれに取るもの少くない。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)