下毛野公助
ナビゲーションに移動
検索に移動
しもつけぬの きみすけ
画題
画像(Open)
解説
前賢故実
公助を見よ。
(『前賢故実』)
東洋画題綜覧
摂政関白藤原兼家の随身、武則の子、孝行を以て聞えてゐた。
武則公助といふ随身父子ありけり、右近馬場の賭弓わろく仕れりとて、子公助を、はれなる所にて打ちけるを、逃げのくこともなくて打たれければ、みる人、『いかに逃げずしてかくは打たるるぞ』といひければ、『もしにげのかば、衰老の父追はむとせむ程に、たふれなどし侍らば、極めて不便なりぬべければ、此の如く心のゆくほど打たるるなり』と申しければ世の人、いみじき孝子なんといひて、世のおぼえこれよりぞ出で来にける。 (古今著聞集八)
此の物語を画いたものに菊池契月筆『厳親』(昭和十六年七絃会出品)がある、『厳親』の画題は『孝経』に出づ。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)